2017/03/15
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目次
大長編ドラえもん読み返し
2017年3月、映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険が公開されました。
南極の古代都市を舞台にした物語はとても面白そうですね。
映画公開直前には、アメトークやスマステーションなどテレビ朝日の各番組もドラえもんを取り上げて特集を組んでいましたね。
そんな特集で過去のドラえもんの映画シーンが映ると、しっかりと過去の映画ドラえもんを見てみたくなりました。
しかし、映画のドラえもんを見返したくても手元に映像が無い!
でも、私の本棚には映画の原作となった大長編ドラえもんのコミックスが眠っていました。
本棚に眠っていたコミックスを久しぶりに読み返してみることに。
映画そのものではありませんでしたが、コミックスから過去の映画ドラえもんのストーリーを振り返ることができました。
そういえばこんな物語もあったなぁ・・・。
そんな懐かしさを感じながら読んでいたのですが、大人になった今読み返すと子どものころには気にならなかった点が目に付くようになっていました。
そこで今回は、個人的に気になった大長編ドラえもんを5つピックアップして紹介します。
今から読み返したい大長編ドラえもん5選
のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)
ストーリー概要
のび太が出会った小さな宇宙人・パピ。
パピはピリカ星の大統領で、ギルモア将軍率いる反乱軍から逃れるためにピリカ星を脱出し、地球へやってきました。
地球にまで伸びてきた反乱軍の追手からパピを匿うのび太たち。
しかし、しずかちゃんが反乱軍にさらわれたことから、パピは反乱軍に捕まってしまいます。
さらにはスモールライトも奪われてしまい、小さくなっていたのび太たちは元の大きさに戻ることができません。
パピを救うためピリカ星へ向かったのび太たち。
大統領側につく同志・自由同盟の本部で、パピの処刑日とギルモア将軍の戴冠式を狙った自由同盟の計画を知らされます。
自由同盟の計画を成功させるため、のび太たちはピリカ星にいる仲間との連絡役と本部の護衛の2手に分かれて行動を開始。
パピの処刑まで残り僅か。
のび太たちはパピとピリカ星を救うことができるのでしょうか。
スネ夫大活躍!?
大長編ドラえもんでは、ジャイアンが男気を見せてかっこよく映るシーンが度々見られます。
一方、スネ夫は弱気でネガティブなことを言うことが多いです。
そんなスネ夫が勇敢な姿を見せたのがのび太の宇宙小戦争。
しずかちゃんと2人で残った自由同盟本部が反乱軍に襲撃されてしまいます。
最初は怖くて逃げていましたスネ夫。
しかし、しずかちゃんが1人で反乱軍に向かっていく姿を見て、自分も参戦することを決めます。
ラジコン戦車を操って反乱軍と戦ったスネ夫としずかちゃんは、見事に本部を守り切ったのでした。
スネ夫の活躍がここまで目立つのは珍しいのではないでしょうか。
のび太の雲の王国
ストーリー概要
雲の上に株式王国を作ろう!
そんなのび太の思い付きから始まった物語が「のび太の雲の王国」です。
自分たちの王国の雲を見失ったことから、人が雲の上に住む天上世界が存在することを知ったのび太たち。
一見、優しそうに接する天上人たちですが、彼らの行動には何か怪しいものが・・・。
実は天上人は、地上人による自然破壊を見かねて、大洪水によって地上の文明をリセットさせる「ノア計画」を画策していました。
どこでもドアで10日後に起こる地上の大洪水を見たのび太とドラえもん。
二人は地上を守るために天上人との交渉に挑むことに。
しかしその最中、絶滅危惧種を狙う地上のハンターたちがのび太の王国にたどり着いたことで、ストーリーは良からぬ方向に動き出してしまいます。
のび太たち、天上人、絶滅危惧種を狙う地上のハンターが絡んだストーリーの結末はいったいどうなってしまうのか!?
ゲストキャラクター再登場!
のび太の雲の王国の最大の注目ポイントは、過去にドラえもんの物語に登場したゲストキャラクターが大長編で再登場したことです。
映画のドラえもんと通常回のドラえもんはあまり関連性が無いかたちになっています。
映画に出てくるゲストキャラクターはその映画の中だけで出てくるキャラクターであり、通常回のドラえもんに登場したり、映画の物語以降ののび太たちとの交流も描かれていません。
映画と通常回は別物と思ったほうがよいくらいだと個人的には考えていますが、そうではない物語もあるんですねぇ。
※通常回との関連があるのはのび太の雲の王国だけではありません。
のび太の雲の王国では、ドンジャラ村の小人少年ホイくん、絶滅動物のモアとドードー、のび太が育てた植物キー坊といったキャラクター通常回のエピソードを踏まえたうえで登場。
彼らは天上人に保護され、天上世界で暮らしており、物語にも大きく関わってきました。
ドラえもんの通常回の物語と大長編の物語がリンクした珍しい作品になっています。
のび太と夢幻三剣士
ストーリー概要
夢の中だけでもしずかちゃんにカッコいいところを見せたい!
そんな考えから、好きなストーリーの夢を見られる「気ままに夢見る機」を使って夢を楽しむのび太。
謎の男から薦められたことから「夢幻三剣士」というストーリーの夢を見ることになります。
「白銀の剣士」として、スネ夫やジャイアン(を役にあてたキャラクター)とともに冒険を進めるのび太。
途中でしずかちゃん(を役にあてたキャラクター)も合流し、竜や妖霊大帝オドロームの部下たちと戦いを繰り広げていきます。
そんな中、物語の中でピンチに陥ったのび太は、途中で「夢幻三剣士」を見るのをやめることに。
しかし、「夢幻三剣士」はのび太たちが目覚めた後も物語が進んでおり、妖霊軍によって世界は滅亡の危機に立たされていました。
のび太は夢の中の世界を救うべくオドロームとの最後の戦いに挑みます。
ジャイアン、スネ夫・・・蚊帳の外
大長編ドラえもんといえば、のび太、ドラえもん、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアンの5人が力を合わせてピンチに立ち向かっていくストーリーが多いです。
のび太と夢幻三剣士でも、主要メンバー5人を中心に物語は進んでいきます。
ただ、多くの大長編と大きく異なっていることがあります。
それは、最終局面にスネ夫とジャイアンが一切関与していないことです。
のび太はしずかちゃん、ジャイアン、スネ夫にも同じ夢を共有させるため、みんなにこっそりアンテナを付けていました。
そのアンテナによって、ドラえもんを含めて5人は同じ夢の物語を共有し、夢の中で一緒に行動していました。
しかし、オドロームとの最後の戦いに挑んだのはのび太とドラえもんとしずかちゃんの3人のみ。
物語終盤直前でスネ夫とジャイアンはアンテナを取り外したため、冒険からフェードアウトしてしまっているのです。
のび太の創生日記
ストーリー概要
夏休みの自由研究として、地球を創造することにしたのび太。
ドラえもんの道具によって第二の太陽系を作り始めたのび太は、「神様」として自分の作った地球の様子を観察しに行きます。
恐竜時代、原始時代を経て、弥生時代や平安時代のような過去の日本の歴史をイメージさせる時代を辿るのび太の地球。
各時代にはのび太たちにそっくりの人物が登場していたため、のび太は彼らの生活を中心に地球を観察していきます。
観察を続けるうちに、のび太の地球の「地底」に何か秘密があると気付いたのび太。
一方、ジャイアンとスネ夫は昆虫の姿をした謎の生物にさらわれてしまっていました。
機械文明の時代に入ったのび太の地球。
南極大陸に向かうことになったのび太のソックリさんの後を追うのび太たち。
南極に空いた大穴から地底世界を発見したのび太たち。
昆虫から進化した地底世界の住人たちは地上世界征服に乗り出そうとしていました。
のび太の作った地球はいったいどうなってしまうのか!?
ピンチになるのはのび太たちじゃなくて・・・
のび太の創生日記のストーリーは、ほかの大長編シリーズの物語とは大きく流れが異なっています。
大長編ドラえもんといえば、のび太たちが異世界を舞台にした冒険。
訪れた世界や仲良くなった仲間を救うため、ピンチを乗り越えながら悪者(敵対する相手)と戦うというのが王道のストリーです。
のび太の創生日記も異世界を舞台にしています。
しかし、ピンチになるのはのび太たち本人ではなく、のび太の地球に住むのび太たちのソックリさんなのです。
最後までのび太は、自分の地球がより良い方向へ進むように「神様」として介入する立場。
全体的に他の大長編とはテイストの異なる物語となっています。
のび太とふしぎ風使い
ストーリー概要
タマゴから生まれた台風の子ども・フー子に懐かれたのび太。
のび太はフー子をドラゴンのぬいぐるみに入れて可愛がります。
フー子を遊ばせるために遠くの大草原へと足を運んだのび太たち。
そこでのび太たちは風の民の少年・テムジンと出会い、風使いの国へ招待されます。
フー子を風使いの国へ置いて帰宅したのび太たちですが、スネ夫が謎の狼によって操られて行方不明に。
スネ夫を探すために再び風使いの国へ訪れたのび太たち。
そこでのび太たちが見つけたのは、テムジンたち風の民と敵対する嵐族のボスとなっていたスネ夫でした。
嵐族の狙いは風の怪物・マフーガを復活させること。
実はマフーガの一部であったフー子は、嵐族に連れ去られてしまいます。
マフーガ復活のカギとなる赤珠が封印されたマフーガ島へ向かったのび太たち。
マフーガ島ではどんな戦いが待っているのでしょうか!?
スネ夫とジャイアンの単独行動
大長編のドラえもんでは、のび太たち5人が力を合わせてピンチを乗り切る物語が多いです。
とはいっても、必ずしも5人で一緒に行動しているわけではなく、5人が別行動をとることもあります。
特にのび太がドラえもんたち4人とはぐれる展開が多いですね。
のび太とふしぎ風使いでは、スネ夫とジャイアンの単独行動が目立ちました。
スネ夫は嵐族のボス・ウランダーに操られたために、物語終盤までのび太たちと敵対。
ジャイアンはスネ夫が嵐族のボスになった秘密を暴くため、嵐族に潜りこんでいました。
スネ夫とジャイアンがストーリーにあまり関わっていないのび太の創生日記を除いて、2人がのび太たちと最も離れて行動していたストーリーだったのではないでしょうか。
大人になった今読んでも面白い
筆者の独断と偏見で、印象に残った意外な展開の大長編ドラえもんを5つ選んでみました。
筆者と同じアラサー世代は、のび太の雲の王国~のび太の創生日記あたりが強く印象に残っている人が多いと思います。
ちょうど小学生に入ったころに映画公開された作品なので、物語の内容をしっかりと理解しながら楽しんで観ていたのではないでしょうか。
今回、筆者は持っていた大長編ドラえもんのコミックスをすべて読み返しました。
大人になったいま改めて読んでみると、子どものころに感じた面白さとはまた違ったドラえもんの面白さを味わうことができましたよ。