2017/03/15
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目次
こち亀、ついに連載終了
「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、週刊少年ジャンプ 2016年42号(9月17日発売)にて連載を終了しました。
連載終了は、連載40周年とコミックス第200巻(最終巻)発売にタイミングをあわせてのものでした。
こち亀といえば、派出所勤務の主人公・両津勘吉が下町を舞台にドタバタを繰り広げる一話完結の作品です。
作者は秋本治先生。
週刊連載でありながら40年間一度も休載することなく連載が続けられていました。
また、世界で最も発行巻数の多い単行本マンガシリーズとしてギネス世界記録に認定されています。
40年って凄いですよね。
2016年時点のアラサー男子が生まれるよりも更に10年程前から、連載が始まっているわけですもんね。
そんな長期連載作品「こち亀」について、2016年9月3日に衝撃の情報が流れました。
連載40周年記念完全描きおろし巨大絵巻物奉納式にて、連載の終了が発表されたのです。
秋本先生は、9月4日放送されたダウンタウン・松本人志氏らが出演するフジテレビ系の「ワイドなショー」にも出演し、番組内でもこち亀の終了を発表していました。
そして、2016年9月17日。
発売された週刊少年ジャンプにて、最終回となる話が掲載されました。
こち亀終了が気になって、「久しぶりにジャンプを買った」「単行本はだけど今回だけは・・・」といった人も多いようです。
またやってほしいなぁ、10年ぶりくらいにジャンプ買ったわ。 #こち亀
— ナオ (@nao_oni) 2016年9月18日
30年振りに少年ジャンプ買ったわ(^o^;)
#こち亀— ぱるきち (@parukichi9) 2016年9月17日
こち亀が連載終了したみたいだから初めてジャンプの本誌買った。#こち亀
— メリュ (@meryu_oi) 2016年9月17日
#こち亀 #こち亀よ永遠に
こち亀最終回だから久しぶりにジャンプ買った。アニメはよく観てた。— ちゃん澪(ヤゴ) (@2000KEIofTSE) 2016年9月17日
「こち亀」終わっちゃうからね、いつも単行本派の私だけど、今回ばかりはジャンプ買ったよ。アニメも見てたから悲しいなぁ。#こち亀 #こち亀40周年 #ジャンプ #週刊少年ジャンプ #こち亀最終回 #漫画 #アニメ pic.twitter.com/CTlz82jYjf
— Sayuri Harada (@sayupan3) 2016年9月17日
何十年ぶりにジャンプを買った人も結構いるということが、こち亀の連載の長さを物語っています。
考えてみれば、連載開始当時10代の子どもだったら、今は50代になっているわけですもんね。
それだけ長期の連載だったら、途中でジャンプから離れてしまう方が自然なのかもしれません。
それだけすごい作品だったという事ですね。
ちなみに、ジャンプの掲載に合わせて最終巻である200巻も同日に発売。
連載誌での最終話掲載と最終巻コミックスが同時に発売されるという異例のかたちでした。
ちなみに、ジャンプに掲載されている最終話とコミックス200巻に掲載されている最終話では「オチ」が異なっていました。
同じ話が掲載されていたら、コミックスを買えばいいことになっちゃいますもんね。
そのあたり、秋本先生はしっかりと商業的なことも考えてらっしゃる(笑)。
気になる人は、ジャンプもコミックスも両方ゲットしないといけないですね。
ジャンプ流に秋本先生登場
さて、連載終了発表が2016年9月3日ですから、連載が終了することはその前から決まっていたことになります。
報道によると、秋本先生が連載終了を意識し始めたのは「200巻を迎える2016年」とのこと。
40周年というおめでたい年に終わらせたいという意向があったようです。
具体的な時期については伏せられているので、そのあたりは秋本先生や関係者にしかわからないことでしょう。
ただ、40周年の節目で連載終了を決めたと聞いてしまうと、40周年のタイミングに合わせて行われている企画はどうしても連載終了と重ねて考えてしまいます。
その40周年に合わせた企画の1つと考えられるのが「ジャンプ流」の秋本先生回です。
「ジャンプ流」とは2016年1月7日に創刊されたDVD付き分冊マンガ講座です。
月2回刊行(毎月第1、3木曜日発売)され、毎回異なるジャンプ作家が登場。
作家自身による作画の様子や、仕事場の紹介、インタビューなどが収録されています。
テクニックなどの解説もあるので、漫画家を目指す人たちは必見です。
そのジャンプ流で、こち亀および秋本先生がクローズアップされた回が、2016年9月15日発売の「Vol.18」。
ジャンプでの連載終了と同じ日ではありませんが、その直前の木曜日に書店などに並びました。
ジャンプ流の秋本先生回がこのタイミングになったのは、決して偶然ではないでしょう。
連載40周年を迎える時期に合わせて、秋本先生回を持ってきているわけですね。
そして、その40周年にタイミングでこち亀の連載も終わる。
「40周年=連載終了」という図式ができてしまっているため、「ジャンプ流の秋本先生回が9月15日と決まったタイミングで、連載終了も決まっていたのでは?」と邪推してしまいます。
実はこのように考えてしまうのには1つの理由があります。
それは、ジャンプ流の刊行予定の詳細が、創刊当初は途中までしか明らかにされていなかったからです。
ジャンプ流の刊行予定を見てみよう
こちらがジャンプ流のVol.1(創刊号)。
ドラゴンボールの鳥山明先生の回です。
このときのジャンプ流の今後の刊行予定で明かされているのはVol.8まで。
以降に登場予定の作家の名前は掲載(50音順)されていますが、誰がいつなのかは不明の状態です。
これはジャンプ流Vol.5。
黒子のバスケの藤巻先生の登場回です。
このときの今後の刊行予定で明かされているのはVol.12まででした。
刊行予定欄が大きく変わったのが、ジャンプ流Vol.6。
暗殺教室の松井先生の回です。
最終号となるVol.25までの刊行予定が一気に掲載されていました。
この回で、秋本先生の登場が9月15日発売のVol.18となっているのがわかりますね。
そして、2016年9月15日。
予定通り、ジャンプ流Vol.18に秋本先生が登場しました。
出版業界の詳しい事情は筆者にはわかりませんが、普通に考えればVol.5とVol.6の間で、秋本先生の登場回が決まったことになります。
ちなみに、ここで言うVol.5とVol.6の間とは、各号の発売日を指すのではありません。
Vol.5の出版準備段階では最後まで刊行予定が確定していなかったけど、Vol.6の出版準備段階では刊行予定が確定したという意味です。
Vol.6の発売日が2016年3月17日なので、それよりも以前にこち亀40周年に合わせて9月15日発売号(Vol.18)に秋本先生が登場することが決まっていたわけですね。
もし、秋本先生回のジャンプ流刊行が連載終了にも合わられていたとしたら、連載終了もこの時期に決まっていたことになります。
考えすぎだとは思うけど気になりました
もちろん、ジャンプ流Vol.18が秋本先生回になったのは、40周年という節目だからというのが大きいでしょう。
連載終了抜きにしても、タイミングを合わせる意味は十分にあります。
むしろ、あくまで40周年に合わせられたもので、連載終了はそのあとに決まったと考える方が自然だと思います。
ただ、筆者はジャンプ流の刊行予定が最初の頃は決まっていなかったことに気付いたため、全刊行予定が決まったタイミングに何かあるのではと勘ぐってしまいました。
こち亀はストーリー漫画ではありませんが、どこにヒントや伏線が張り巡らされているかわかりませんからね(笑)。
さて、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という偉大な作品が終了した少年ジャンプ。
先日には15年以上続いた「BLEACH」も連載が終了しており、徐々に連載作品の世代交代が進んでいる気がします。
今後、こち亀を超える長期連載作品は、登場するのでしょうか。