2017/03/15
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目次
場外へ消えた高校通算100号!
2017年6月4日。
注目の高校球児・清宮幸太郎選手が高校通算100本目のホームランを放ちました。
愛知県で行われた練習試合。
リードされた展開の9回裏。
打席に入った清宮選手は場外弾で100本目を記録したのです。
筆者はこの6月4日に、球場で記念すべき一発を目撃しました。
今回の記事はそのレポートをしていきます。
清宮幸太郎、愛知県小牧市に現る!
今回の早稲田実業が臨んだのは、愛知県高野連が主催する招待試合。
県外の強豪校を招待して愛知県内の高校と試合をするもので、今回は早稲田実業が招かれたのです。
招待校となった早稲田実業は、6月3日と4日の2日間にわたって計4試合を戦うことになりました。
(早稲田実業は3日に中京大中京と桜丘、4日に至学館と享栄と試合)
2017年度の早稲田実業といえば、なんといっても清宮幸太郎選手。
1年生の夏から甲子園で活躍し、2017年度の高校球界を代表するスラッガーですね。
清宮選手が愛知県で試合をするというだけでも注目なのですが、今回はさらに注目の要素が加わっていました。
その要素とは、高校通算100号のホームランに到達する可能性があること。
招待試合前までに清宮選手が放ったホームランの数は96本。
清宮選手の実力を考えると、招待試合4試合で通算100本目のホームランを打つことが期待されました。
そんな注目のタイミングということもあってか、インターネットテレビ局のAbemaTVがネット中継を行うほどです。
迎えた招待試合。
清宮選手は3日に刈谷球場で行われたダブルヘッダー(中京大中京戦、桜丘戦)で計3ホーマーを放ちました。
3日終了時点で通算99号。
相当の現実味を帯びた100号到達。
「これは行くしかない!」と思い、4日に試合が行われる小牧市民球場へ足を運びました。
試合開始30分前に球場へ到着。
出足が遅かったところはありますが、駐車場となっているグラウンドにはすでに車がビッシリ!
なんとか球場から遠い位置にギリギリ駐車することができました。
そして球場に行けば、人、人、人!
小牧市の球場にこんなに人が集まるんだ!という感じです。
バックネット裏なんて座れません。
1塁側、3塁側のスタンド席も、ほとんど埋まっている状態。
外野スタンドも開放され、そちらにも観客が入っていました。
観客もメディアも清宮シフト!?
面白かったのが外野スタンドの観客の入り方。
明らかにレフトスタンドよりもライトスタンドの方が人が入っています。
なぜなのか?
その理由は清宮選手が左バッターだからだと考えられます。
左バッターはライトへのホームランが多い傾向にあるため、レフトスタンドよりもライトスタンドの方がホームランボールを取れる可能性が高いわけです。
清宮選手は3日の試合でレフトスタンドにホームランを放っていましたが、それでもライトスタンドの方が人気でした。
もう1つ面白かったのが報道陣。
上の2枚の画像は、1枚目が早稲田実業ベンチ(3塁側)側を撮ったもの、2枚目が1カード目の対戦相手である至学館のベンチ(1塁側)側を撮ったものです。
3塁側の早稲田実業ベンチの隣の報道陣用ブースは満席に近い状態になっています。
一方、1塁側の至学館ベンチの隣の報道陣用ブースはガラガラなんです。
その理由も清宮選手にあると考えられます。
左バッターである清宮選手は打席に入るときは3塁側ベンチ方向に正対するため、3塁側ベンチの方が清宮選手の打席の様子がよく見えます。
また、清宮選手は一塁手のため、3塁側からの方が守備の様子もよく見えるのです。
もちろん、戻ってくるベンチが近いことも3塁側に構える報道陣が多い理由でしょう。
このように、観客にしても報道陣にしても清宮選手に注目して場所取りをしていることがわかります。
清宮シフトですね(笑)。
最終打席で出た!高校通算100号!!
招待試合は2カード目の9回。
この日はここまでホームランを放っていない清宮選手。
さらには、早稲田実業は享栄相手に無得点。
今日の達成は無いかなぁ・・・そんな空気が球場に流れつつありました。
迎えた9回裏ワンアウトランナーなし、清宮選手に打席が回ります。
この打席でホームランが出なければ100本目はお預けの可能性が高い状況。
スタンドからは、100号の目撃者となりたい観客から「あと1本」コールが飛んでいました。
そして、初球。
「カンッ」という快音とともに、「ワッ」と歓声が上がりました。
ボールは勢いよくライトスタンドへ・・・と思ったら、ライトスタンドの奥のフェンスをも超えて消えていきました。
※ボールが落ちていったのは、上の写真の矢印のあたりです。
記念すべき一発を目撃できたことに感動した観客は立ち上り、拍手喝采。
ホームベースに戻ってきた清宮選手はチームメイトとハイタッチし、拍手に送られながらベンチへ引き上げていきました。
試合後にホームランボールが落ちたであろう場所へ行ってみると、ボールを拾った人がインタビューを受けていました。
上の写真はボールを拾った人のインタビューが行われていた場所です。
ホームランボールが落ちてきた場所もこのあたりだと思います。
試合後に清宮選手はホームランボールを受け取りました。
100号到達目撃を諦めかけた観客も少なくないであろう状況で、見事に期待に応えてくれた清宮選手。
最後の最後で結果を残すドラマティックな展開になるあたりにスター性を感じました。
夏の大会まであと1か月ほど。
清宮選手が最後の夏にどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみですね。