2017/03/15
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目次
軟水・中硬水・硬水を飲み比べ
たくさんの種類が流通しているミネラルウォーター。
一口にミネラルウォーターといっても、日本ではその硬度(ミネラルの含有量)によって「軟水・中硬水・硬水」に分類されます。
硬度100mg/l未満が「軟水」、硬度100~300/l未満が「中硬水」、硬度300mg/l以上が「硬水」とされています。
※硬度の分類分けの基準は複数存在します。基準によって各分類の範囲は若干異なります。
日本ではミネラル含有量が少ない軟水が多く採水されます。
軟水はまろやかで飲みやすいという特徴があり、体の負担少なく体内を循環します。
日本で多く採れることから、日本人がよく飲むのは軟水。
私たちが慣れ親しんでいる水は軟水なのです。
一方、ミネラル含有量の多い硬水はヨーロッパなどで採水されやすい水です。
硬水は体質の改善や健康効果が高いとされていて、体の強化につながりやすい特徴があります。
ただし、軟水に比べ体に負担がかかりやすいため、体調不良や腎臓に障害がある場合には、飲むのに注意が必要です。
日本では軟水が一般的のため、日本人は軟水に慣れ親しんだ人が多いです。
そのため、硬水はちょっと飲みにくいと感じることがあります。
なるほど。
つまり日本人は、硬度が高いほど飲みづらいと感じる傾向があるわけですね。
でも、人によって好みはあるハズ。
そこで今回、硬度が異なる3種類のミネラルウォーターを用意し、飲み比べをしてみることにしました。
日本人である筆者の、主観たっぷりの飲み心地をお伝えします。
クリスタルゲイザー(CRYARTAL GEYSER)【軟水】
軟水として用意したのはクリスタルゲイザー(CRYARTAL GEYSER)。
大塚食品が取り扱うミネラルウォーターです。
採水地はアメリカにある世界でも有数の自然保護区にあるマウント・シャスタ。
マウント・シャスタは年間を通しても10℃以下の冷たさが保たれており、その場でボトリングされた水が世界中に送り出されています。
硬度:38mg/l
原産国:アメリカ合衆国
飲んでみた印象としては、「いつも飲んでいる感じ」。
サラッとした感触の水で、スッと喉を通っていきました。
口に含んだ時も、比較的フワッとした軽さがあります。
無味無臭でクセもなく、飲みやすいミネラルウォーターだと思います。
ただ、飲み応えという意味では少し物足りない印象も受けました。
エビアン(evian)【中硬水】
中硬水として用意したのはエビアン(evian)。
伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズが取り扱うミネラルウォーターです。
エビアンの採水地はフランスの「エビアン」。
アルプスの一部をなす地域で、採水地は標高約850メートルに位置しています。
エビアンはフランス・ダノン社のブランドで、世界中で知られている有名なミネラルウォーターのブランドの一つとされています。
エビアンの硬度は304mg/l。
硬度の基準に照らし合わせると本来は硬水に分類されるミネラルウォーターですが、中硬水に近い硬度のため、今回は「中硬水」扱いでピックアップしました。
※中硬水にあたるミネラルウォーターの用意ができなかったので・・・
硬度:304mg/l
原産国:フランス
飲み水としては特に違和感は感じませんでした。
ただ、軟水であるクリスタルゲイザーと比べると、心持ちザラッとした感じがします。
また、口に含んだ感じがちょっと重い印象を受けました。
サラッとした軟水と比べると、飲み応えがあると思います。
無味無臭で味が気になることもなく、バランスが良いように感じました。
ゲロルシュタイナー(GEROLSTEINER)
硬水として用意したのはゲロルシュタイナー(GEROLSTEINER)。
ポッカサッポロフード&ビバレッジが取り扱うミネラルウォーターです。
ドイツ西部のゲロルシュタイン。
ユネスコのジオパークにも指定されているアイフェル火山のある地域です。
ゲロルシュタイナーで汲み上げられた水は硬度1310mg/lの高硬度、さらに天然の炭酸水でもあります。
硬度:1310mg/l
原産国:ドイツ
ふたを開けると「プシュッ」と音がして泡が発生するので、炭酸水であることを実感します。
口に入れるとピリッとした炭酸水の舌触り。
炭酸の感触が邪魔して他の2つのミネラルウォーターとの比較が難しくなってしまいましたが、口に入れた感じはエビアンよりも軽く感じました。
炭酸の影響かもしれませんが。
天然炭酸入りのミネラルウォーターということで、炭酸の苦味を感じます。
飲み応えはあると思いますし、飲んだ後はゲップも出ちゃいました。
1位を決めるならエビアン
というわけで、3つのミネラルウォーターを飲み比べてみました。
比較するにあたり失敗だったのは、硬水のゲロルシュタイナーが天然炭酸水だったこと。
思いっきり「天然炭酸水」とラベルに書いてあるので、単産であることはわかってはいました。
ただ、「天然」ということで「それほど炭酸が強くないのでは?」とも思っていました。
しかし、実際に飲んでみると完全な炭酸水であることを実感。
結果、なかなか比較が難しい・・・ということになってしまったわけです。
まぁ、家の近所のスーパーでは1000mg/lを超える硬度のミネラルウォーターはゲロルシュタイナーしか見つからなかったので、選択肢が無かったという事情があったりもするのですが。
しかし、飲み比べという名目上、少なくとも1番は選ばなくてはいけません。
クリスタルゲイザー・エビアン・ゲロルシュタイナーの中で、私が一番いいと思ったのは・・・
エビアンです。
理由としては、それなりに飲み応えがあったことです。
ゲロルシュナイダーは炭酸の感触が気になりました。
クリスタルゲイザーは軽く喉の通りも良いのですが、それゆえにちょっと飲んだ気がしないというか物足りない。
また、クリスタルゲイザーはフタが薄く、飲み口の高さが他のボトルと比べて、形状的に飲みづらいと感じました。
エビアンは、クリスタルゲイザーほどのサラッとした感じはしないですが、それゆえに飲んでいるという実感があります。
硬水は体に負担がかかりやすいと言われますが、硬度304mg/lであっても特に違和感も感じませんでした。
これはあくまで筆者の実感ですので、みなさんが同様に感じられるかどうかはわかりません。
あなたも色々なミネラルウォーターを試してみて、自分に合ったものを探してみてはどうでしょうか。