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体操マンガ「ガンバ!Fly high」を振り返ってみた【リオ五輪金メダリストも愛読!】

time 2016/08/16

体操マンガ「ガンバ!Fly high」を振り返ってみた【リオ五輪金メダリストも愛読!】

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リオ五輪で日本男子体操団体が金メダル

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2016年8月16日現在、熱い戦いが繰り広げられているスポーツの祭典・オリンピック。
大会序盤の日本は前回大会を超えるペースでメダルを獲得し、全体的に好調といってもいい流れになっています。

なかでも、2004年のアテネオリンピック以来の金メダルを獲得した体操男子団体には日本中が歓喜しました。
また、個人総合でも内村航平選手が、苦戦の末にロンドン大会に続く2連覇を果たしましたね。
種目別でも白井選手がメダルを獲得するなど健闘しました。

そんな偉業を成し遂げた男子体操の選手たち。
彼らがここまで辿りつく過程において、1つのマンガが大きな影響を与えています。

そのマンガとは「ガンバ!Fly high」

器械体操を扱った代表的な作品です。

ガンバ!Fly highってどんな物語?

日本には様々なスポーツマンガが存在します。
しかし、野球やサッカーを扱うマンガは数多くあるのですが、器械体操を扱うマンガはほとんどありません。

その器械体操を題材に、週刊少年サンデーで1994年から2000年までの約6年間連載された作品が「ガンバ!Fly high」。

オリンピックでの金メダルを夢に持つ主人公・藤巻駿が、仲間たちとともにオリンピックで金メダル獲得を目指す物語です。

作画を担当したのが菊田洋之氏、そして原作をロサンゼルスオリンピックの金メダリスト・森末慎二氏が担当していました。

体操では偉大な功績をおさめた森末氏ですが、マンガについては素人のハズ。
原作といっても、技術的な面での監修・協力者的な立場で作品に関わっていたような印象を受けますが、そうではありません。
がっつりと物語そのものに関わっていたのです。

以前、NHKにて「ぼくらはマンガで強くなった『体操・内村航平 金メダルの秘密』」という番組が放送されました。
その番組の中で、森末氏自身が体操漫画の企画を持ち込み、ストーリー作りも担当していたことが明かされています。
原作のノートも一部公開されていました。

さて、全34巻(+外伝)におよぶ長期連載作品・ガンバ!Fly high
最初は中学1年生だった主人公・駿は、最終巻では大学1年生になっていました。
連載期間と同じく、物語内でも約6年(1994年~2000年)が経過したのです。

そんなガンバ!Fly highの6年間の物語を振り返ってみましょう。

中学1年時

オリンピックで金メダルを取ることに憧れる藤巻駿
平成学園中等部に入学し部活動に選んだスポーツが、一人でたくさんのメダルをオリンピックで獲得できる器械体操でした。
※器械体操男子では団体・個人総合・種目別(6種目)で計8個の金メダルを取ることが可能

とはいえ、体操は素人である駿。
しかし、ひょんなことから入部翌日にイキナリ大会に出場することになってしまいます。

もちろん、結果は悲惨なもの。
そんなところから、駿の金メダルロードはスタートしました。

真面目なキャプテン・新堂、三バカと呼ばれる先輩・内田・真田・東、同級生の上野らとともに部活動に励み、徐々に実力をつけていく駿。
女子体操部のキャプテン・折笠や、女子部のコーチ・岬、転校生で駿のガールフレンドとなる相楽まり子らの協力も得て、困難な壁に立ち向かっていきます。

廃部のかかった地区大会を、各種目で個人トップ成績を収めることでクリア。
大会当日に転校することになったまり子との別れに華を添えました。

そんな駿たちの前に現れたのが、旧ソ連の元体操世界チャンピオンであるセルゲイ・アンドレアノフ。
「楽しい体操」を掲げる彼が平成学園男子体操部の指導者となったことで、駿たちは更なる実力を身に着けます。

序盤の山場となるのが、ジュニアの世界選手権につながる種目別選手権大会。
平成学園体操部のメンバーは個々の得意種目で出場します。

駿たちの前に立ちはだかったのが、中国人指導者・李東生率いる高レベルの実力を備えた李軍団
平成学園の面々は各種目で善戦するものの、多くの種目で李軍団にトップを奪われてしまいます。

最終種目の鉄棒。
伸び伸びとした演技を披露する駿は、見ている人たちの心を掴みます。
そして、見事に鉄棒でトップを獲得するのでした。

中学2年時

2年生に進級した駿。
高等部へ進学した新堂と入れ替わる形で、1年生の氏家と柳沢が新入部員として体操部へ入ります。

コーチのクビがかかってしまった県大会を経て、全国大会へ出場することになった平成学園
相楽まり子の転校先・福井が全国大会の開催地だったことで、駿たちはまり子と久しぶりの再会を果たします。

しかし、まり子が転校先でクラスメートとうまくいっていないことが発覚。
まり子を元気づけるためにも駿は全国優勝を狙います。

そんな平成学園の前に再び立ちふさがったのが李軍団を加えた明青台中学。
李軍団が高得点を出す中で平成学園も奮闘し、明青台中にあと一歩のところまで迫ります。

迎えた最終種目鉄棒。
まり子のために優勝することを意識しすぎた駿は、大技・コバチに失敗し落下
準優勝に終わった平成学園ですが、大会を経てまり子とクラスメートの関係は修復されたのでした。

平成学園高等部と嵐雲高校との対抗試合に巻き込まれ、高校生相手に戦うことになった中等部の駿たち。
しかも、嵐雲高校はインターハイの優勝校。

幸先の良いスタートを切った平成学園ですが、嵐雲高校の天才・堀田が駿たちの前に立ちふさがります。

最初はやる気をみせなかった堀田ですが、自分と同様に「他人の視界を見ることができる」駿に興味を持ち、その実力をあらわにしていきます。
駿と堀田の視界のやり取りの末、対抗試合は嵐雲高校の勝利で幕を閉じますが、駿と堀田は互いの実力を認め合うのでした。

全日本選手の秘密特訓を見学したことで、新技を作ることに興味を持った平成学園の面々。
新技開発に気を取られるあまり基本をおろそかにしてしまったことで、アンドレアノフの怒りを買ってしまいます。

アンドレアノフに認められるために演技会を開くことにした駿たち。

各自が独創的な技を繰り出す中、上野の影の努力をきっかけにアンドレアノフと和解。
そして、最後に駿が上野と二人で作り出したオリジナルの新技「トカチェフ前宙」を見事に決めるのでした。

高校1年時

高等部に進学した駿。
高校入学と同時にまり子が再び平成学園に戻り、体操部におなじみの面々がそろいました。

インターハイ予選を突破しインターハイを控えた駿たちに、アジア大会代表になるチャンスが訪れます。
アジア大会の代表選手の一部が、20歳未満の若手の中から選抜されることになったのです。

インターハイへの出場を取りやめ、アジア大会代表をかけた「YG選手権(ヤングジムナスト選手権)」に出場する駿たち。
平成学園の面々は、李軍団・嵯峨、アンドレアノフの教え子・斉藤、天才・堀田らと熾烈な代表争いを繰り広げます。

そして、駿は見事にアジア大会の代表権を獲得。
鉄棒のスペシャリストとして、アジア大会に出場することになりました。

迎えたアジア大会。

予選を突破した日本ですが、決勝前の練習でベテラン・蓑山がケガ。
それによって、駿は鉄棒以外の種目にも出場することになります。

日本は鉄棒で駿のトカチェフ前宙が決まるなど、日本は序盤で好スタートを切ることに成功。
しかし、強敵・楊修平、王景陽らのいる中国は、日本を上回る得点でトップをキープします。

そんな中、駿はゆかの着地で足をケガをしてしまいます。
痛みに耐えながら競技を続け高得点を狙う駿。
そんな駿の姿に触発された他の代表メンバーも高得点を連発。
最終種目の跳馬でついに日本は中国を捉えます。

しかし、最後に立ちはだかったのが中国のエース・楊。
王の涙に触発され、成功率の高くなかった新技・デルチェフ前宙を披露し、高得点をたたき出します。

結果、日本は中国の前に敗れてしまうのでした。

高校3年時~大学1年時

高校3年生になった駿は、いよいよシドニーオリンピックを目指して動き出します。

インターハイの好成績によって五輪代表選考会への出場権を得た駿。
一次選考は内田とともに苦戦を強いられますがクリアします。

アンドレアノフとの別れ、明鏡学院大学への進学決定を経て始まった二次選考。
駿は得意の鉄棒で高得点を出したことで一時的にですがトップに立ち、最終的には5位で最終選考へ進みました。

そして迎えた最終選考会

ゆかで大技を披露した真田、跳馬で高得点を出した内田らとともに、駿は激しい代表争いを繰り広げます。

迎えた最終種目の鉄棒。
トカチェフ前宙を進化させた「パイプのトカチェフ前宙」を成功させた駿は、見事に3位でオリンピック代表を勝ち取るのでした。

そして舞台はシドニーオリンピックへ。

ベラルーシのコーチとなったアンドレアノフと再会した駿。
しかし、以前とは違った態度を取り、駿たちを突き放すアンドレアノフ。
駿はアンドレアノフに対しての迷いをなんとか吹っ切って試合へ臨みます。

中国・ロシア・ベラルーシに次いで4位で予選を突破した日本。

決勝は、ベラルーシが崩れる中、日本代表は各メンバーがベストな演技を披露。
堀田がゆかでローユン1/2ひねり、内田が跳馬で3回宙1/2ひねりを決めるなど新技も飛び出して、中国・ロシアと激しい1位争いを繰り広げます。

そして最終種目・鉄棒。

駿は「伸身ゲイロード1回ひねり」「抱え込み4回宙返り下り」を成功
完ぺきな演技で10点満点を出し、見事に日本を金メダルへと導いたのでした。

2016年は重要な年!?

さて、ガンバ!Fly highは34巻で完結したのですが、その後に1冊「ガンバ!Fly high外伝」が出版されています。

その外伝で注目したいのが、巻頭に掲載されているガンバ!Fly high本編のその後を描いた物語

アンドレアノフと岬コーチの息子・ミハイルが来日します。
ミハイルの来日目的は、大技・フジマキ(伸身ゲイロード1回ひねり)を上野から教わるため。

しかし、上野は「危険な技であること」「ミハイルが体操を楽しんでいないこと」を理由に指導を拒否してしまいます。
なんとかして指導を受けたいミハイルは必死に上野を説得。
ミハイルの情熱に促された上野は、最終的にはフジマキ成功へのヒントを与えるのでした。

というのが、物語の概要です。

この物語の何が注目なのかというと、この話はシドニーオリンピックから16年後、つまり2016年の日本が舞台になっているのです。

筆者は2001年の外伝発売当時に購入して、この物語をかなり遠い未来のつもりで読んでいました。
しかし、ついに2016年はやってきてしまいましたね。

そして、物語内では、2000年当時に作者が思い描いた2016年の体操が載っています

・鉄棒の伸身ゲイロード1回ひねりは誰も成功していない
・跳馬の3回宙返り1/2ひねりは、みんな跳んでいる
・難度がFまで設けられた

鉄棒の伸身ゲイロード1回ひねりは、2016年現在において公式に成功された例はありません
それだけ難しい技なんですね。

跳馬の3回宙1/2ひねりは、2000年にドラグレスクという選手が成功させ「ドラグレスク」という技名が付けらています。
ドラグレスク選手はリオ・オリンピックにも出場し、ドラクグレスクを実施しました。
また、ドラグレスク選手以外にも種目別で実施され、屈伸で行った選手もいました。
トップレベルの大会では、実施する選手がそれなりにいますね。

難度については、2016年8月現在でG難度まで設けられています(女子はHまで)。
E難度以上ができるということは当たっていますね。

現在のルールは2000年当時のルールからは大幅な変更がされていますが、ガンバ!Fly highの作中の2016年は実際の2016年にかなり近い世界なのかもしれませんね。

登場する技を見てみよう

作中に登場する技について、Youtube上に動画があったものをいくつかピックアップしてみました。
マンガのコマで表現されていた動きは、実際にはどのような動きになっているのでしょう。

ゆか:ローユン


天才・堀田がYG選手権で行った側方宙返り系の技。
側方宙返りの大技は珍しいので、新鮮な動きに感じられ面白いですね。

あん馬:マジャール移動


世界ジュニアをかけた種目別選手権で李軍団の増本が使った技。
あん馬の上を端から端まで移動していきます。

つり輪:オニール


ベラルーシの若手・グレンコが1度の失敗の末に、成功させた大技。
伸身のグチョギーです。

跳馬:前転とび前方2回宙返り半ひねり(ドラグレスク)


作中では、三バカの一人である内田がオリンピックで成功させて「ウチダ」と名のついた跳馬の技です。
現実ではドラグレスク選手が成功させたことで「ドラグレスク」として認知されています。

平行棒:モリスエ


平成学園のキャプテンである新堂の得意技・モリスエ。
原作者である森末慎二氏が発表した技ですね。

鉄棒:ヴィンクラー


三バカの一人である真田がオリンピック最終選考で披露した、ヴィンクラー(伸身イエーガー1回ひねり)。
真田は中学時からの得意技・イエーガーを進化させたヴィンクラーを、ゲイロード2との連続で行いました。

鉄棒:片手ギンガー宙返り


藤巻駿が物語の序盤から使用する片手車輪からのギンガー宙返り。
体操を初めて数か月でこんな技ができるなんて、駿は凄いですね・・・。

鉄棒:デフ


駿がオリンピック最終選考で実施した技・デフ(伸身ギンガー1回ひねり)。
得意のギンガーを発展させたわけですね。

おわりに

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日本がオリンピックの舞台で金メダルを取った2016年。
外伝の舞台となっている2016年。

2016年はガンバ!Fly highに縁が深い年になっています。
この機会に読み返してみてはどうでしょうか?

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