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子どもに教えちゃダメ!?ポケモンが海外でPOKÉMONである理由

time 2016/07/16

子どもに教えちゃダメ!?ポケモンが海外でPOKÉMONである理由

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目次

「Pokémon GO」に大注目

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位置情報を活用したスマホアプリゲーム「Pokémon GO」がアメリカを中心にブームになっているらしいですね。
日本でも間もなくリリースされるようなので楽しみです。

1996年にゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」が発売されたポケットモンスター(以下、ポケモン)。
いまや日本のみならず、海外でもその認知度は高いものとなっています。

アラサーの筆者も、小学生の時にやってましたよ。
ポケモンの「緑」。
通信ケーブルを使って、友達とモンスター交換したりね。

うん、懐かしー。

「赤・緑」以降、ポケモンのゲームソフトやグッズはたくさん発売されました。
アニメも私が子供のころからずっと続いていて、根強い人気を誇っています。
海外展開もうまくいっている話は聞いていました。

今回の「Pokémon GO」の流行は、その中にあっても特筆すべきものになるのではないでしょうか。

お昼のワイドショーでも海外の「Pokémon GO」ブームを取り上げていましたからね。
私自身、久しぶりに強くポケモンの名前を意識しました。

海外ではPOKÉMONで名称が統一

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そんな中で気になったのが、海外のポケモンの名称についてです。

日本では「ポケットモンスター」、略して「ポケモン」。
ポケモンと呼ぶ人の方が多いと思いますが、あくまで正式名称は「ポケットモンスター」です。

でも、海外では「ポケットモンスター」という名称は使われず、「POKÉMON(ポケモン)」で名称が統一されているとのことです。

私が気になったのは次の2点。

1.なぜポケットモンスターではなくポケモンなのか
2.4文字目が「E」ではなく「É」(アクセント記号付きのE)なのか

せっかくなので調べてみました。

なぜポケットモンスターではないのか?

「ポケットモンスター」は「POCKET」と「MONSTERS」という英語を組み合わせた言葉(POCKET MONSTERS)。
英語圏であれば、スッと受け入れられそうな気がします。
※モンスターは複数形になるんです

それなのに、「POKÉMON(ポケモン)」という日本での略称が、海外での名称に統一されました。

まぁ、子ども向けゲームですし、名前が短い方が都合が良い気はします。
日本でも「ポケモン」という呼び方が一般的になっているので、もはやポケモンでも違和感はないですし。

そんな予想をしつつ調べてみたところ、略称が採用された2つの理由がわかりました。

1点目は、「Monster in My Pocket」という商標が既に登録されていたことです。

Monster in My Pocketはキャラクターシリーズの1つ。
コミックやゲームやフィギュアなどが展開されています。

「POCKET MONSTERS」に類似する名前の商標がすでに存在していたため、「POCKET MONSTERS」という名称を避けて「POKÉMON」にしようとなったわけですね。

2点目は、「POCKET MONSTERS」が男性器を表すスラングだから。

日本人には意外な事実ですね。
日本人の感覚では、「POCKET MONSTERS」はポケットサイズの小さな怪獣みたいな感じで、いかにも子ども向けのかわいらしい印象です。

それがまさか、男性器の意味を持つ単語だったとは・・・

アメリカの女性に「僕のポケットモンスター見てよ」なんて言ったら、ビンタが飛んできそうですね(笑)。

上記のような理由があったために、日本で略称として使われていた「ポケモン」を名称として採用したのです。

なぜ4文字目が「É」なのか

「POCKET MONSTERS」という名称が避けられた理由はわかりました。
でも、「ポケモン」という略称を使うなら、「POKEMON」で良さそうなものです。

それなのになぜ「POKÉMON」と、4文字目が「É」になっているのでしょうか?

「É」では本来、英語では用いられません。
「É」という文字が使われるのはフランス語やイタリア語、オランダ語など主にヨーロッパ圏の言語です。

英語の名称なのに「É」が使われているのは、英語の「e」の発音が「エ」ではなく「イ」に近い音になるから。

例えば、外国人はカラオケのことを「カラオキ」と発音しているイメージありませんか?
これは、カラオケが英語で「Karaoke」と表記されるので、「ke」が「キ」の音になってしまうからです。

英語を表す「English」も、「イングリッシュ」であって「エングリッシュ」じゃないですよね。

つまり「POKEMON」と表記してしまうと、英語圏の人は「ポキモン」という発音だと思ってしまうんです。

そこで登場したのが「É」。
アクセント付きのEを使うことで、例外的な発音をすることを表しています。
「É」になっていることで、「イ」の音じゃないと予想できるのです。

「POKÉMON」という表記にしていることで、海外の人は「ポケモン」と発音してくれるわけですね。

ちなみに、「É」が用いられる日本発祥の言葉としては、「Moé(萌え)」もあります。

おわりに

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ポケモンが日本で発売が開始された当初は、世界的なゲームになるとは誰も想像していなかったのではないでしょうか。

もし海外展開を前提に作られていたら、「ポケットモンスター」というタイトルは付けられなかったと思います。
同時に「ポケモン」という言葉も生まれなかったでしょう。

日本国内だけなら「ポケットモンスター」で通用していても、海外に持っていくとなると事情が変わってくる。

言葉や文化が異なる地域で何かをしようとすると、思いもよらないことで軌道修正が必要となるのかもしれませんね。

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