2017/03/15
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目次
簡単に始められる注目の副業「せどり」
簡単に始められて即金性が高い副業と言われている「せどり」。
せどりとは安い値段で買った商品を買値以上の値段で売ることで、差額を利益として得るものです。
例えば、中古書店で100円で購入した本を、別の中古書店に持っていったら200円で売れたとします。
すると、200(売値)-100(買値)=100なので、100円の利益が出るわけです。
このように別の店・業者から仕入れた商品を、買値より高く買ってくれる人に売るのがせどりです。
近年では、それをインターネットを使って行うことができるようになりました。
代表的なのが、Amazon、ヤフオク、メルカリといったEC・オークションサイトです。
Amazonやヤフオク、メルカリに登録すると、規約の範囲内で自由に商品を売ることができます。
また、他人が出品する商品を購入することもできます。
Webサービスが充実していなかった時代では、ある店舗に足を運んで購入し、また別の店舗へ足を運んで売る必要がありました。
そのため、仕入れエリアも販売エリアも、自分の行動範囲に限定されていました。
それが今や、お店にわざわざ足を運ばなくても、商品の売買が可能になっています。
インターネットを通して、全国各地から安い商品を仕入れ、全国各地の見込み客を対象に商品を販売できる時代になったのです。
※やり方次第で海外も対象にできます。
5万円使ってせどりにテスト挑戦
私はテスト的にAmazonせどりに挑戦してみました。
「テスト的に」というのは、とりあえずどんな感じなのかなと思ってやってみたということ。
せどりで生活できるほど稼ごうとは思っていないため、そこまで真剣に取り組んだわけではありません。
私がやってみたせどりのスタイルは、実店舗で仕入れてAmazonで売るというもの。
実店舗で仕入れた理由は、ネットショッピングという実物を見ずに購入する行動に抵抗感があったから。
Amazonで売った理由は、FBA(フルフィルメント by Amazon:Amazonが受注から発送までを代行してくれるサービス)があったからです。
仕入れた商品ジャンルは主に、DVD、CD、本。
DVDは中古、CDは新品、本はコミックスの新品かつ初回限定版のものが中心になりました。
これまでの仕入れ総額は約59000円です。
仕入れた商品はすべてAmazonに出品。
ぽつぽつとですが仕入れた商品は売れていきました。
5万円使ってみて感じたこと
私の仕入れ総額は59000円。
せどりでガッツリ稼いでいる人たちから見ると、仕入れていないも同然の額でしょう。
この仕入れ額が私のせどりの取り組み度合いを表していますね。
ただ、誰でも最初から大きな金額の仕入れを行うだけの資金があるわけではありません。
また、未経験者がいきなり大金をつぎ込むのはリスクがあります。
最近は書店へ行くと「せどり・転売で月○十万稼ぐ~」のような書籍がたくさん出版されています。
せどりのコンサルティングをされている方が、塾やセミナーを開催している場合もありますね。
また、インターネット上にも情報はたくさんあります。
このように情報はかなり出回っているのですが、それらの情報は基本的に実績をあげた人によって発信されているものです。
それらの情報を信じて実践すれば稼げるようになるかもしれませんが、月に数十万の利益を出すための行動は誰しもがすぐにとれるわけではありません。
簡単に取り組めると言いつつも、これからせどりをやろうとしている人にとって敷居が高くなっているわけです。
だから、お試しでやってみた場合、どんな感じなのかを知りたくありませんか?
私はせどりで生活できるほど稼いだわけではありません。
しかしながら、私の5万円を使って試してみた経験は、これからせどりに挑戦する方のさしあたっての情報としてはリアリティがあるハズ。
そこで、私が5万円を使ってせどりに挑戦して感じたことをシェアしていきます。
参考になれば幸いです。
お小遣い程度稼げる可能性は十分ある
「せどりは儲かるか?」
皆さんの一番興味だと思います。
誰もがお金を得たいからせどりをやってみようと思うわけですからね。
私の実感としては、次のようなことになります。
「お小遣い程度なら稼ぐことは十分可能」
お小遣い程度がどれくらいかは人によって変わるでしょうが、イメージとしては数千円~数万円と考えてください。
このくらいの額の利益を上げることは、決して夢のような話だとは思いません。
私は、約13000円の利益をあげることができました。
約59000円分の仕入れた商品を販売した結果、ギリギリですが万単位の利益が出せたのです。
この結果だけを考えれば、仕入れに使う金額を増やしてもっと真剣に取り組めば、月に何万も稼ぐことは現実味のあることだと感じます。
もちろん、せどりで大きく利益を得ている方も存在しますから、取り組み次第ではもっと稼げる可能性はあるでしょう。
ただし、注意していただきたいのが、テキトーに仕入れて売ればそれくらいの利益が出るわけではありません。
お小遣い程度の金額であっても、稼ぐためには正しいやり方を実践することが大切です。
正しいやり方を実践できないと、売れない商品ばかりを仕入れてしまい、在庫を抱えるだけとなるでしょう。
自分の都合は捨てたほうがよい
私がせどりに挑戦し始めてすぐのころは、売れる商品を仕入れることができていませんでした。
初期に出品した商品の中には、今でも一向に売れる気配のないものがいくつもあります。
先の項目で「正しいやり方を実践することが大切」とお伝えした理由は、この経験から私が学んだことによるものです。
挑戦開始当初、私の頭の中には次のような考えがありました。
「売れなかった場合のことも考えて、自分が欲しいものを仕入れよう」
売れなくても自分がその商品を所有してしまえば、自分に必要なものを買ったのと同じ。
このような心理が働いていました。
仕入れるにあたってお金を払う以上、損を出すことを受け入れたくなかったんですね。
これが間違いでした。
「売れるもの」ではなく「自分の欲しいもの・必要なもの」を基準に商品を仕入れてしまい、結果、売れない商品を仕入れることになったのです。
仕入れた商品が全然売れないことで、徐々に自分の間違いに気付きます。
しかし、自分の都合で仕入れをしてはダメだと気付くまでに、数千円分は使ってしまっていました。
最初は仕入れる商品を少額なものばかりにしていたため、そこまで傷は深くなかったかもしれません。
ただ、間違いに気付かずにそのままのスタンスで続けていたと思うと、ゾッとします。
間違いに気付いた後は、「売れるもの」を仕入れることを徹底します。
正直最初は、「売れなかったらどうしよう。コレは自分には要らないよなぁ・・・」と考えてしまい、仕入れに踏ん切りがなかなかつきませんでした。
その気持ちを何とか振り切って商品を購入しAmazonへ出品。
「売れるもの」を基準に仕入れた商品が売れることで、ようやくそれまでの自分の商品選択が間違っていたことを本当の意味で実感したのです。
「売れるもの」の選別方法としては、例えば、モノレートという、Amazonでの売れ行きがチェックできるWebサイトを使うこと。
私の場合は、モノレートをチェックして、売れそうな商品のみを仕入れるようにした結果、商品が売れる確率が高くなりました。
モノレートでの商品選定の仕方は、せどり関連の書籍はもちろんインターネット上でもたくさん掲載されています。
それらに掲載される方法をしっかりと実践すれば、成果の出る確率は高いと思います。
もちろん、「自分の欲しいもの・必要なもの」と「売れるもの」が一致することはあり得ます。
でも、それは単なる偶然。
ギャンブルと同じようなものです。
あくまでも「売れるもの」を選定して仕入れを行わないと、損を抱えていってしまいます。
店舗せどりには図々しさが必要
私は仕入れは実店舗で行っていました。
先でも少し述べましたが、理由は実物を見ずに商品を買うことに抵抗感があったから。
また、人様に売る以上は仕入れを信用できる所からしたいという思いから、対面販売であることを理由に心理的な不安を拭いたかったのもあったと思います。
ただ、私は性格的に実店舗での仕入れは向いていませんでした。
これが私の実感です。
まず、お店に行く・帰る時間が必要であること。
仕事の帰り道や自宅近くに仕入れ先となる店舗が十分に存在しているならともかく、せどりのためにあえて移動が必要な環境だと、その手間は徐々に面倒になっていきます。
つぎに、荷物がどんどん増えること。
ある程度の利益を得るためには、それなりの量の仕入れを行う必要があります。
そのためには複数の店舗に足を運ぶこともあります。
1つのショッピングモール内とかならともかく、他店で買った商品を袋に下げながら別の店に行くのは気が引けます。
また、前の店で買った商品は邪魔ですよね。
購入した商品を預ける場所や置いておける場所の確保は必要だと感じます。
持ち帰ることも考えると車を使うことになり、ガソリン代などもせどりのコストとして考慮しなくてはいけなくなります。
最後に、商品リサーチをするのに気が引けること。
最近では、バーコードリーダー(スマホアプリ含む)の使用禁止といった「せどりに関する行為」に対して、禁止や注意を促している店舗がよくあります。
確かに、1品1品商品を機器でチェックされるのは店側としても嫌でしょうし、他の客の迷惑になるのもわかります。
それは、せどり行為についての警告がされていない店舗でも同じでしょう。
本気で稼ぎたいなら、安売りされている商品は片っ端からチェックして、売れそうな商品を漏れなく購入するべきなのかもしれません。
しかし他人の目があるため、私は「他の利用客がいない時を見計らって商品をチェックする」「すべての商品ではなく、直感で売れそうと思ったものだけをチェックする」といったところまでしか、性格的に行うことができませんでした。
「注意されなければ何をやっても問題ない」と考えられるくらい図々しい人でないと、実店舗での商品探しには向いていないように感じます。
店舗での商品リサーチに抵抗がある人は、ネットショッピングで仕入れた方がいいかもしれません。
思ったより利益が取れるものは多くない
マネー誌のせどり特集などでは、せどりで利益が出た商品例みたいな情報が載っています。
それなりの量の商品が掲載されているため、簡単に利益が出る商品を見つけられそうな印象を受けます。
しかし、現実はそう甘くはありません。
それらには、利用サービスに対する手数料が考慮されていないことが多いからです。
「せどり」全体について扱っている書籍では、各個人が利用するWebサービス(Amazon、ヤフオクなど)は異なります。
また、Amazonであっても、FBAを利用する場合と自分で発送まですべて行う場合とでは手数料が大きく変わります。
一概に言えない部分があるために省いている面はあると思いますが、手数料は意外と重くのしかかるものです。
そのため、売り値と仕入れ値を単純に差し引いただけの数字が利益として紹介されている場合は要注意。
便利なサービスを利用しようとした場合、実際にはもっと利益は低くなるはずなのです。
私はAmazonで商品を販売し、FBAを利用しています。
その場合の私の経験上(DVDやCD、本)では、約3000円の売値の商品には約1000円弱の手数料がかかる(売れた際)イメージです。
※話を単純にするため、キリのよい数字でお話しています(もちろん実際に近い数字です)。
ということは、3000円で売る商品には1000円の手数料がかかるため、2000円以下で仕入れていないと利益が出ないわけです。
そうなると、2000円の商品を仕入れる際に考えなくてはいけないのは、3000円以上で売れるかどうか。
もちろん3000円とは2000円の仕入れ商品を売って利益が出るギリギリのラインなので、高い利益を望むのならもっと高い金額で売らなくてはなりません。
つまり、雑誌などの特集で紹介される利益の出る商品例は、そのまま鵜呑みにしてはいけないということ。
手数料によって利益が圧迫されるのであれば、利益が出る商品数もその分少なくなります。
もちろん、FBAなどの便利なサービスを使わなければ、利益は多少なりとも多くなります。
しかし、副業として簡単にできることを魅力として取り組む人にとって、面倒な手間を減らすのは当然のこと。
手数料を考慮した場合、「あれっ、利益が出ないぞ」「ん!?マイナスになるじゃん」ってこともあり得ます。
利益が見込める商品は、雑誌などから得たイメージよりもだいぶ少ないのが現実なのです。
つまづいたこと
私がせどりでAmazonを利用して、つまづいたことを2点紹介します。
同名の異なるタイプの商品発送時のラベル貼り
FBAに商品を発送する際には、1つ1つの商品にバーコード付きのラベルを貼ります。
ラベルには各商品名なども記載されているので、それぞれの商品に対応するラベルを貼る必要があります。
とあるアーティストのCDを発送しようとした時の話です。
このCDはAタイプとBタイプの2種類がある初回限定版で、私はAタイプ・Bタイプ両方仕入れていました。
同じCDの初回限定版でもタイプが違えば別の商品ですから、それぞれに合ったラベルを貼らなくてはいけません。
ただ、ラベルのフォーマットやサイズは決まっているため、長いタイトルの商品名だと途中までしか表示されないのです。
こういった商品は名前が長く続くんですね。
「CDのタイトル+初回限定版+タイプ」のような感じになります。
すると、ラベルの商品名表記が途中で切れてしまう。
タイプのところまで表示されないことがほとんどなので、パッと見でAタイプ・Bタイプどちらのラベルか見分けがつかなくなるのです。
もちろん、商品名以外にもIDのようなものが振られているため判別方法はあります。
しかし、パッと見で分からないと発送データを見直して調べなくてはいけないので、けっこう面倒です。
タイプの異なる初回限定版などを仕入れたときは要注意です。
※FBAにはラベル貼りをやってくれるサービスもあります。
書籍の新品には要注意
私は新品の書籍を出品したときに、出品されない事態を経験しました。
ちなみにその新品の本は、とあるマンガの初回限定版でOVAやCDなどの特典がセットになったものです。
だいたいこういった商品はビニールなどに入っています。
書店で値下げして売られていたので、仕入れてみました。
売りたい値段を設定し、もちろん未開封のままAmazonの倉庫へ発送したのですが、なぜか規約違反となったのです。
なぜ!?色々理由を考えました。
書店では書籍は立ち読みできたりもするため、個人が購入した時点で新品とは見なされないのか!?
調べてみると、答えは「再販売価格維持制度」という書籍の販売に関するルールによるものとのことでした。
簡単に言えば、制度上「発行後一定期間は本の価格を変更して販売する事は禁止」されていたのです。
これはAmazonで販売する場合も例外ではなく、このルールに該当する新品の書籍は定価以外の値段で販売してはいけなかったのです。
定価以外で販売するには中古品として出品しなくてはいけないようです。
調べた限りはこのような情報しか出てこなかったので、そういうことだろうとは思います。
ただ、ちょっと不思議に思うことも。
そもそも私は書店から値下げ価格で仕入れています。
私が仕入れた本に再販売価格維持制度が適用されているのなら、書店は再販売価格維持制度を破っていたことになります。
再販売価格維持制度が適用されなくなったから書店が値下げして売っていたとすれば、Amazonの再販売価格維持制度の適用に疑問が残ります。
また、私以外にも該当商品の新品の出品者がいて、その人の商品は販売されていました。
ということは、販売価格をその人と同じにすれば出品できそうなものですが、私が試した限りでは価格を変更しても規約違反は解除されませんでした。
うーん、ちょっと消化不良です。
手を伸ばせば捕まえられる人間の感想です
私は本当に稼いでいる方たちほどの取り組みを行ったわけではありません。
テスト的に数万円使って挑戦してみただけです。
プロからしてみればおかしなことを言っているかもしれませんし、やり方次第では私が面倒に思ったことをクリアする方法もあるでしょう。
せどりのプロの方の話を聞いたり、ネット上の情報を見る限りにおいてですが、せどりはもっと奥が深いものだと感じます。
ただ、簡単に稼げそうな印象のあるせどりにおいても、「楽に」稼げるわけではない。
お小遣い程度であっても、稼ごうと思ったら真剣にやらなくてはいけないのは確かだと思います。
何の勉強や取り組みの改善もせず、テキトーに実施しても稼げるようにはなりません。
最初は勉強と思って、損を覚悟して取り組むことも必要だと思います。
私のように「損を避けたい心理」を持っている方は、自身の意識の改革も必要でしょう。
私はせどり経験者としてはかなり中途半端です。
しかしながら、今の私のような状況は、多くの「せどらー(せどりをする人)」が通ってきたものではないでしょうか。
大成功者の話は、時として現実味を感じないもの。
私はせどり未経験の方よりは半歩くらい進んでいる人間で、手を伸ばせば捕まえられるくらいの人間だと思います。
そのような立ち位置の人間の話というのは、初心者には意外と参考になる部分もあるのではと思い、この記事を作成しました。
ということで、せどりで5万円を使ってちょっとだけ稼ぐことができた人間による独り言でした。
※本記事はあくまで一個人の体験によるものです。せどりで稼げることを保証するものではありません。